
福祉と格差の思想史
ミネルヴァ現代叢書
橘木 俊詔
2018年2月25日
ミネルヴァ書房
3,080円(税込)
人文・思想・社会
資本主義社会が進展する限り、格差社会の存在は不可避なものである。その格差に対して、思想家と政治家は、福祉という処方箋をいかに協働して歴史上繰り出し、そして実現してきたのか。格差問題研究の第一人者が、戦前から戦後、そして21世紀の現在に至るまで、「豊かで平等な人間社会を創出したい」という熱意とそれを実現する知恵と力を、日本を含めた世界各地の「福祉と格差」に挑んだ人たちから探る。 はしがき 序 章 福祉と格差に挑むーー不確実性に備える制度 第1部 夫妻による福祉政策への貢献 第1章 シドニー・ウェッブとベアトリス・ウェッブーーナショナル・ミニマムの提唱 1 夫妻の歩み 2 フェビアン協会での活動 3 ナショナル・ミニマムの実現へ 第2章 グンナー・ミュルダールとアルヴァ・ミュルダールーー福祉国家と平和と 1 ミュルダール夫妻 2 グンナー・ミュルダールの経済学と福祉国家論 第2部 欧米諸国での福祉改革 第3章 マルクスとビスマルクーー新しい経済思想と鉄血宰相 1 カール・マルクスの果たした役割 2 オットー・フォン・ビスマルク 3 歴史学派と社会政策 第4章 ロイド・ジョージとチャーチルーー福祉においては政治家の役割が大きい 1 デイビッド・ロイド・ジョージ 2 ウィンストン・チャーチル 3 ロイド・ジョージの社会保険制度 4 イギリスの福祉制度と政治 第5章 「ベヴァリッジ報告」をめぐってーーゆりかごから墓場まで 1 ベヴァリッジ以前の歴史 2 ベヴァリッジ報告への過程 3 ベヴァリッジ報告とそれ以降 第6章 フランクリン・ルーズベルトと社会保障ーーニューディール政策で実現する福祉 1 アメリカの社会保障制度 2 フランクリン・ルーズベルト大統領によるニューディールと福祉 第7章 ピケティの格差論とフランス社会保障ーー21世紀の格差 1 ピケティの格差論 2 フランス社会保障制度の父・ピエール・ラロック 第3部 日本の福祉制度と政治・学問 第8章 日本の福祉とその推進者ーー日本における福祉の元祖 1 戦前日本の福祉制度 2 後藤新平、武藤山治、そして福田徳三 第9章 美濃部亮吉と田中角栄ーー「福祉元年」を考える 1 左派と右派の不思議な組み合わせ 2 マル経学者の革新的政策 3 日本の「福祉元年」を創り出す 4 「福祉元年」 終 章 政治家と学者の役割は重要ーー福祉と格差のこれから 参考文献 人名・事項索引
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