「抜け殻家族」が生む児童虐待(28)
少子社会の病理と対策
叢書・現代社会のフロンティア
金子 勇
2020年12月3日
ミネルヴァ書房
3,300円(税込)
人文・思想・社会
「抜け殻家族」を解明し、「子ども交番」などの対応策を提言 少子化のなかで生まれた子どもが、理不尽にも実親から虐待される。小家族化の時代、家族内コミュニケーションが乏しく、子育てを放棄する「抜け殻家族」が増えてきた。地域の支援力も低下したなかで、次世代を育て上げる社会システムとは何か。本書では、札幌と全国の事例比較を通じて、「早母」「早父」などの構造的要因を解明し、解決と予防の方策を示す。「子ども交番」をはじめ、著者独自の「子育て共同参画社会」に向けた提言を行う。 はじめに 第1章 児童虐待をどうとらえるか 1 社会学の力量が試される 2 先行的児童虐待研究の成果 3 家族研究成果を活用する 4 虐待事例の検討と考察 5 児童虐待家族モデル 第2章 児童虐待問題と抜け殻家族 1 児童虐待の現実をゆがめる統計手法の改変 2 児童虐待加害者のプロフィール 3 自らの参与観察経験から 4 社会的ネットワークの機能 第3章 アパシー論とアノミー論から見た家族規範の衰退 1 児童虐待の背景としての脆弱化した家族規範 2 エンパワーメントの条件を探す 3 政治への無関心とアパシー論 4 アノミー論とその指標 5 アノミー指標で測定する 第4章 児童虐待の大都市比較 1 児童虐待の趨勢 2 増加する児童虐待 3 児童虐待の都市比較分析 4 児童虐待の通告経路 第5章 児童虐待解決の補助線 1 児童虐待死の無念さと無策を超える視点 2 行政改革は定員問題ではない 3 児童相談所の定員未満問題 4 児童相談所への通告と介入 第6章 児童虐待防止策と「子育て共同参画社会」 1 児童虐待防止対策の強化に向けた政府の「緊急総合対策」 2 科学の力で虐待防止の「特効薬」成分を見つける 3 児童虐待の背景に家族機能の消滅 4 虐待死を防ぐための提案と「子育て共同参画社会」づくり 第7章 少子社会における児童虐待 1 研究方法と先行研究の成果 2 日本の少子化の動向 3 少子化と小家族化 4 都市の児童虐待に見る共通因子 5 家族支援の方法と課題 おわりに 参照文献 事項索引 人名索引
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