福地桜痴

無駄トスル所ノ者ハ実ハ開明ノ麗華ナリ

ミネルヴァ日本評伝選

山田 俊治

2020年10月27日

ミネルヴァ書房

4,620円(税込)

人文・思想・社会

福地桜痴(1841年から1906年)ジャーナリスト、劇作家 本名は源一郎。維新期に佐幕派の新聞を発刊し投獄。しかし語学の力を買われ大蔵省に勤務。東京日日新聞を主宰し、政界へ進出するが自らの党の結成が認められず、議員を辞職。その後は座付作家として糊口をしのぐ。 浮き沈みの激しい人生で、福地は多くの書籍を残した。本書は、新聞論説、小説、演劇脚本などを読み解き、福地の一生を描く。 はしがき 第一章 書く世界から自立の道へ  1 父の教え  2 政治への関心  3 文事に従事 第二章 外国方幕臣として  1 親元を離れ自立の道へ  2 海外へ  3 幕臣としての仕事 第三章 幕臣の明治維新  1 言語遊戯に興じる  2 新聞の影響力 第四章 翻訳から大蔵省御用掛へ  1 文字を弄ぶ生活  2 政府に仕える 第五章 時事的言論人として  1 ジャーナリスト・福地源一郎の誕生  2 日報社の社長へ 第六章 政治の世界へ  1 地方自治組織への参入  2 理論と実務の議員像  3 達意の文章 第七章 政党設立の挫折  1 国会開設と輿論  2 政党間闘争  3 政党の受難 第八章 日報社を手放す    1 国内外の事件と新聞報道  2 文言の人として  3 新聞をめぐる状況の変化  4 小説家への転換 第九章 文筆業への道  1 同時代への批評としての小説  2 改良劇場の開設と売文業  3 新聞の連載小説 第十章 生活のために書く  1 さまざまなスタイルの文業  2 時代の人気作家 第十一章 時代の中で  1 テーマのひろがり  2 書くことへの葛藤 第十二章 思想転換を迫られる時代  1 政治の裏側と虚構  2 資本主義の進展と福地の思想 第十三章 再び同時代に向けて  1 暗雲垂れ込める時代  2 科学に対抗するものとしての史学 第十四章 理想を語る  1 老桜痴人  2 福地的言説の限界 第十五章 書くことの達成  1 歴史の大きなうねりの中で  2 明治三九年の死 参考文献 あとがき 福地桜痴(源一郎)略年譜 人名・事項索引

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

1

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください