太平洋戦争と日独戦時同盟

真珠湾攻撃からドイツの降伏まで

ベルント・マルティン / 林 晶 / 樺島 正法 / ティル・ファンゴア

2023年11月10日

ミネルヴァ書房

7,700円(税込)

人文・思想・社会

第二次世界大戦期において、日本とドイツの同盟はほとんど協力らしい協力もできないままに敗北へと突き進んでいった。このような機能不全の要因はどこにあったのか。本書はドイツに残された文書資料を中心に膨大な文献を渉猟し、戦争中の日独関係について外交・軍事・経済の多岐にわたって読み解いた第二次世界大戦研究の基本書であり、その知見は原著刊行から半世紀を経た今日においてもなお貴重なものである。 (原書:Bernd Martin,Deutschland und Japan im Zweiten Weltkrieg: Vom Angriff auf Pearl Harbor bis zur Deutschen Kapitulation, Musterschmidt / Göttingen / Zürich / Frankfurt am Main 1969) 日本語版への序文 はしがき 略語表 引用法についてのコメント 関係地図 序 章 日独戦時同盟の諸前提 第1章 真珠湾と世界の分割  1 日独伊の「単独不講和条約」の交渉  2 軍事協定  3 ベルリンでの「三国同盟委員会」 第2章 戦時同盟の初年度における利害対立  1 インド  2 マダガスカル  3 ティモール 第3章 日本と独ソ戦、スターリングラードでのドイツの敗北まで  1 日本の参戦に関するドイツの諸々の見解  2 仲介のための日本の努力 第4章 大使オット少将の召還 第5章 1942年の軍事協力のための日独の計画ーー概観 第6章 貿易関係と1943年1月20日の「経済協力に関する協定」の成立 第7章 盟友同士の別れ……それでも共同の行動を?--1943年から1945年までの同盟  1 独ソ戦に対する互いに相容れない立場  2 政治的、海上の戦略的、そして経済的な協力の遅きに失した試み  3 ドイツの降伏までの最終的勝利の幻想 注 謝 辞 Dr.角田順教授の論評/東京 訳者あとがき 解説 日独関係史研究の隠れた金字塔(田嶋信雄) 資料と文献のリスト 記録文書 記録文書一覧表 人名索引

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