「大分岐論争」とは何か
中国とヨーロッパの比較
パトリック・カール・オブライエン / 玉木 俊明
2023年11月29日
ミネルヴァ書房
3,080円(税込)
ビジネス・経済・就職
2000年にポメランツが『大分岐』を上梓して以降、ヨーロッパが中国よりも経済的に優勢であったのではなく、近世(1500年から1800年)のある時期、中国がヨーロッパの経済力を上回っていたということが、世界の経済史学界のコンセンサスになった。本書は、このような研究動向を咀嚼しつつ、計量経済学の成果とともに、環境史・農業史・科学史の観点を含め、中国とヨーロッパの比較を行う。グローバル経済史の碩学による最新の大分岐論。 日本語版への序文 序文と謝意 第1章 研究史整理と文献紹介 「大分岐」とは何か ヨーロッパに伝わった中華帝国の情報 中国が直面した困難 相対的衰退はなぜ生じたのか 「大分岐」論へ 第2章 中華帝国と西欧の経済的分岐に関する統計ベースーー1636〜1839年 中国の有機経済 理論的根拠を求めて 到達した結論 アンガス・マディソンのアプローチ 社会集団に焦点を当てる 第3章 環境と天然資源 西洋の勃興と中国の衰退 中国の農業史 中国の農業経済 ヨーロッパ中心主義からの脱却 「不可逆的な変化の局面」への対処 第4章 明清という帝国主義国家とその農業経済 カリフォルニア学派の挑戦 反駁されてこなかった論点 説得力ある見方の登場 大分岐が明確になった原因 危機を放置した清国 太平天国の乱 利用できない統計的証拠 「17世紀の危機」の影響 第5章 ヨーロッパと中国の相互比較ーー経済成長 1650〜1850年 一つの重要な結論 南北アメリカの立ち位置 大収斂と大分岐 エネルギー問題と中国 枯渇する森林資源 経済理論と都市史の協働 軍事的紛争のコスト 第6章 ヨーロッパと中国における有用で信頼のおける知識の発見・発展・普及 人間の営為における進歩と革新 知識の形成と普及 世界史的エポックからの刺激 ニーダムの問い 中国のエリート教育 「賢明」な近代中国科学 終 章 論争をともなう結論 議論の終焉 私の結論 訳者解説 訳者あとがき 参考文献 索 引
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