石田梅岩

我不肖の身にて儒を業とす

ミネルヴァ日本評伝選

高野 秀晴

2023年12月21日

ミネルヴァ書房

3,850円(税込)

人文・思想・社会

石田梅岩(1685年から1744年)思想家、儒学者。 京都亀岡の百姓として生まれ、商家にて奉公しながら独学で諸学に親しんだ。長じてからは小栗了雲に師事して思索を深め、職を辞し、儒者として身分や性別を問わず広く門戸を開いた。人の「性」を知り、物事の在るべき姿、なすべき義に添った生き方を説き、のち石門心学と呼ばれる独自の思想を打ち立てた。今なお人々の心を動かし続ける市井の思想家の生涯を描く。 序 章 石田梅岩をめぐる現在  1 講舎活動の現在  2 梅岩研究の現在  3 梅岩研究の問題点 第一章 生い立ちと奉公の日々  1 生い立ち  2 奉公の日々  3 商家をめぐる状況 第二章 独学の日々  1 独学の過程  2 仁斎学との関連  3 諸家の講釈を聞く 第三章 発 明  1 小栗了雲との出会い  2 了雲から学んだこと 第四章 開 講  1 講釈の公開性  2 我不肖の身にて儒を業とす 第五章 自 炊  1 性ヲ知ルヲ先トス  2 聖人ヲヒキ受ル 第六章 弟子たちの発明  1 性を知る者百余人  2 発明までの軌跡 第七章 出 版  1 『都鄙問答』の出版  2 商人の道  3 武士と商人 第八章 弟子たちとの研鑽  1 「石田先生語録」とは  2 武士に関する語録  3 仇討ちをめぐる語録 第九章 倹 約  1 義を積む実践  2 約ヲ守ルハ義ヲ積ムニ同ジ  3 『斉家論』の刊行 終 章 没 後 参考文献 あとがき 石田梅岩略年譜 人名索引

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