フリードリヒ大王
祖国と寛容
世界史リブレット人 55
屋敷二郎
2016年12月28日
山川出版社
880円(税込)
人文・思想・社会
「第一の下僕」と自らを位置づけた若きフリードリヒは、果敢な対外戦争によって「大王」となった。文人でありたいという生来の願望を抑え、激動の治世をつうじて自己を律した「老フリッツ」は、寛容・衡平・自由を重んじ、自ら率先して祖国に奉仕することで、市民の主体性を「下から」導き出そうとした。本書は、啓蒙絶対君主の典型とされるフリードリヒ大王の生涯をたどり、啓蒙とは何か、プロイセン国家とは何だったのかを考える。
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