
ムッソリーニ
帝国を夢みた政治家
世界史リブレット 人 88
高橋 進
2020年5月18日
山川出版社
880円(税込)
人文・思想・社会
世界ではじめてファシズム運動を創設したムッソリーニ。革命派の社会党員からファシストに転じた彼は、何をめざしたのか。その行動と思想、生涯に焦点を当て、イタリア・ファシズムを描き出す。
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帝国を夢みた男の野望と蹉跌
山川世界史リブレット人シリーズより。 第二次世界大戦で枢軸国イタリアを率いた独裁者。 同じく枢軸国ドイツを率いたヒトラーと比べると印象が薄い感が否めない。 ファシズムを確立し、政治家としてもナチスの「先輩」であるにも関わらずである。 大戦中に内訌で失脚し、ヒトラーに救出された後は傀儡政権の御輿に据え付けられたこともあり、小者というイメージがあるからかもしれない。 これらは史実ではあるが、彼自身の素養というよりもイタリアという国の性格によるところが大きいと感じた。 ローマ(伝統)とヴァチカン(世俗的権威に対する権威)を抱えていたこと。 王制であったこと。 イタリア自体が大国ではなかったこと。 これらの要素が彼の権威的で強権的な手法を成功に導きながら、同時に失敗にも陥らせた。 日本、ドイツ、イタリア… 戦争の終わり方、最高権威者の最期、国際軍事裁判の有無。 敗戦した枢軸国は一見すると似たような経緯をたどりながらも、異なった道を進み、そして敗れた。 単純に軍国主義、全体主義が敗北したと言い切ってしまってはいけない。 ムッソリーニが生きた国際政治と歴史のダイナミズムはいまこの時も動いている。
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