中世に国家はあったか
日本史リブレット
新田一郎
2004年8月31日
山川出版社(千代田区)
880円(税込)
人文・思想・社会
中世に国家はあったのか。そもそも国家とはどのように「ある」ものだろうか。表紙カバーの衛星写真に見るように、国家も国境も、目に見えてそこに「ある」ものではない。しかし、そこに生きた人々の視点から見たとき、私たちは、扉の絵図のような違った像を見ることにもなる。そこに国家を見いだすのは私たちの視線であり、そこに国家を成り立たせるのは国家に関わる人々の意識である。では中世に国家はあったか。仮にあったとして、それはどのように「あった」のだろうか。そしてそのことは、現代に生きる私たちに、どう関わるのだろうか。
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