江戸時代の村人たち

渡辺尚志

1997年5月31日

山川出版社(千代田区)

2,970円(税込)

人文・思想・社会

本書は、江戸時代(近世)の村について、いくつかの切り口から、その実像に迫ろうとするものである。江戸時代の村の全体像を描くのに、全国各地から事例を集めて、そこから平均的な村落像を求めるというのも一つの方法であろう。しかし、この本では、一地域に視点を定めて、これを多角的に深く掘り下げることで、江戸時代の村の具体的な姿を求めようとした。この方法は、叙述全体に具体性・関連性をもたせる点では有効だが、選択した地域の特質に規定されて一般性を欠きやすい。そこで、できるだけ全国各地の村々が共通に抱える問題を意識的に取り上げることで、地域の固有性を大事にしつつも全国的な目配りを忘れないように心がけた。江戸時代の信濃国諏訪郡、現在の長野県諏訪郡富士見町域を対象とし、時期的には江戸時代の後半、一八世紀半ば以降を主に扱う。

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