信託法の問題状況
現代民法研究3
単行本
道垣内 弘人
2022年8月17日
有斐閣
13,200円(税込)
人文・思想・社会
『典型担保法の諸相』『非典型担保法の課題』に続く,現代民法研究第3巻。物権的救済をもたらす日本の信託法の特徴は何によって,どのような状況にあるときに正当化されるのかを,多角的に解明する。体系書『信託法』の礎を成す研究。 序章 総 論 “Trust”という法制度の訳語としての「信託」──中間報告/「フィデューシャリー」がやって来た/信託法理とその拡大/新しい信託法理論の展望と課題/信託法についての立法技術的諸問題 第1章 信託の設定 信託の設定または信託の存在認定/信託の定義・信託の設定/「預かること」と信託──「信託業法の適用されない信託」の検討/担保としての信託/譲渡担保と信託/譲渡禁止特約付債権の自己信託 第2章 信託財産と取引のメカニズム 信託財産──現代信託法の展望/帰属メカニズムについて──行為/過払金が生じている貸金債権の信託/受託者の自己取引・信託財産間取引の法律関係 第3章 受託者とその義務 保管受託者を用いた信託とその法的諸問題/職務分掌型共同受託と新信託法──古谷報告を踏まえて/信託による財産承継にあたっての受託者の権限と義務/相殺について残された問題 第4章 最近信託法判例批評 第5章 さみしがりやの信託法 第6章 比較法 紹介:K. W. Ryan『大陸法における信託の受容』──大陸法系における信託法研究序説/経済的効率性の観点よりする信託と大陸法上の類似制度との比較──Ugo Mattei, Comparative Law and Economics, ch.6の紹介と検討/イングランド法における信託受託者の義務──信認関係を生ぜしめる諸制度の中における「信託」の位置づけ/オーストラリアにおける事業信託/カナダ・オンタリオ州における受託者の善管注意執行義務の具体化に関する1つの事例──債権者公告についての相続財産管理人の義務/中国信託法を考える際の視点/信託と財産──中国信託法の積極的位置づけを兼ねて
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