
論究ジュリスト 2019年夏号(30号)
2019年8月7日
有斐閣
3,034円(税込)
人文・思想・社会
近年の国際社会においては,国際協力の実現が強調される一方,主権国家が自国の利益を優先して独自の行動をとるという現象が見られる。第1特集では、このような行動,いわゆる「自国第一主義」と国際秩序との関係につき,国際法学,さらには,国際政治学の視点から検討を行う。第2特集では,震災・原発事故と不法行為を取り上げる。東日本大震災に関連する多くの訴訟について,そこに含まれる法律問題を分析,検討するとともに,これらの訴訟がこれまでの不法行為法の考え方にどのような問題提起をしているのかを考察する。 【特集1】 「自国第一主義」と国際秩序 「自国第一主義」と国際秩序──特集にあたって…酒井啓亘・森 肇志・ 西村 弓 アメリカ第一主義とWTO──トランプ政権の一方的措置とWTO加盟国の反応…小寺智史 近年のアメリカの自由貿易協定の特徴…小林友彦 アメリカ・ファーストの系譜──それはトランプを超える現象なのか…中山俊宏 核兵器の規制と核保有国の「自国第一主義」…阿部達也 EUと難民問題…中坂恵美子 日韓請求権協定と韓国徴用工判決…萬歳寛之 日韓関係と「法の支配」──多元的な法規範体系における調整理論の必要性…篠田英朗 利己的意思の合致か?公共的決定か?──合意の質に関する国際法学説史…西 平等 国際捕鯨取締条約からの日本の脱退…山田哲也 中国による海洋法秩序への挑戦と海洋ガバナンス…和仁健太郎 ロシアと領土問題──違法な領域取得の不承認をめぐって…深町朋子 【特集2】 震災・原発事故と不法行為法 特集にあたって…瀬川信久 津波災害に関する過失判断──災害損害賠償責任論・序説…米村滋人 津波被災訴訟を教訓とした組織のリスクマネジメント ──組織安全文化の視点を事業継続計画に反映する…岡本 正 平穏生活権と権利法益侵害・損害論 ──福島原発賠償集団訴訟判決を素材として…大塚 直 原発事故避難者と住宅退去問題…渡邉知行 国賠訴訟における違法・過失判断と津波訴訟・原発事故訴訟…下山憲治 震災関連訴訟が不法行為責任論に提起する諸問題…瀬川信久 【連載】 AIと社会と法──パラダイムシフトは起きるか?…宍戸常寿ほか 日本国憲法のアイデンティティ…宍戸常寿 リーガル・ラディカリズム…長谷川貴陽史/郭 舜
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