
戦国時代の南奥羽社会
大崎・伊達・最上氏
遠藤ゆり子
2016年2月25日
吉川弘文館
11,000円(税込)
人文・思想・社会
戦国時代の南奥羽地方には、大崎・伊達・最上氏といった戦国大名と国衆が割拠していた。大崎氏の権力構造をはじめ、伊達氏や蘆名氏の領国支配のあり方、戦国大名同士の外交などを追究。特に、伊達政宗の母が外交で果たした役割やその動向に注目する。南奥羽という地域社会の特徴と戦国の歴史的性格、戦国大名とは何かなど、その実態に鋭く迫る。 序章 本書の視角と概要/南奥羽の大名権力(大崎氏の歴史的性格〈奥州における地域権力の成立過程ー戦国期の大崎氏/戦国期大崎氏の歴史的性格〉/大崎氏の権力構造〈大崎氏の基礎的研究/大崎家臣の基礎的研究/黒川氏の基礎的研究〉/大崎氏「天文の乱」の一考察〈天文の「内乱」/合力の理由/「内乱」の背景〉以下細目略)/戦国大名間の外交(執事の機能からみた大崎氏/奥羽の戦争と伊達政宗の母/慶長五年の最上氏にみる大名の合力と村町)/南奥羽の地域社会(公権の形成と国郡・探題職ー最上・伊達両氏の事例から/「塵芥集」用水規定を通してみる戦国大名/戦国大名蘆名氏の成立と山野境目相論/付論 奥羽仕置の一考察ー小林清治『奥羽仕置と豊臣政権』・『奥羽仕置の構造ー破城・刀狩・検地ー』によせて
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