冷戦終焉期の日米関係

分化する総合安全保障

山口 航

2023年1月21日

吉川弘文館

9,900円(税込)

人文・思想・社会

総合安全保障とは何か。それはただ経済や食糧を含む安全保障を意味してはいなかった。日米の政府機密解除文書や当事者への聞き取りに基づき、大平正芳・鈴木善幸・中曽根康弘政権とカーター・レーガン政権の政治外交過程を再現。当該期の日米同盟を、多層性と多様性の概念を用いて捉え直す。今日活発な安全保障論議を建設的にするための意欲作。 序章 総合安全保障と日米関係の交錯/大平正芳政権とカーター政権(近代を超えてー大平政権による総合安全保障の提唱/デタントから新冷戦へーイラン問題とアフガニスタン問題/日本の防衛力増強ー狭義の安全保障/戦略援助の「発見」と「擬装」-広義の安全保障/日米の変化ー対米協調姿勢)/鈴木善幸政権とカーター・レーガン政権(総合安全保障関係閣僚会議ー鈴木政権による総合安全保障の制度化/日米の齟齬ー狭義の安全保障の限界/組み込まれた総合安全保障ーレーガン政権による受容)/中曽根康弘政権とレーガン政権(国際国家日本ー中曽根政権による総合安全保障の継承/「ロン・ヤス」の時代ー日米安全保障関係の進展/ペルシャ湾安全航行問題ー総合安全保障の課題)/終章 見出された総合安全保障

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