近世都市〈江戸〉の水害

災害史から環境史へ

渡辺 浩一

2022年5月30日

吉川弘文館

3,960円(税込)

人文・思想・社会

江戸は、低地である本所・深川を中心に何度も水害に見舞われた。幕府の水害記録と対策マニュアル、女性・子どもと男性の避難の違いなど、水害への対応を具体的に描き出す。災害復興の中長期的都市政策や埋立・水路・堤防など人為的な自然環境の改変を解き明かし、自然と社会との連関を考察。災害を自然と人間との相互関係として捉える注目の書。 序章 災害史からー本書の課題/1 災害対応(災害対応と文書行政ー江戸における二つの大水害から〈自然改造と被災状況/情報収集と政権の状態/被災者対応〉/水害記録と対策マニュアルの形成〈江戸の寛保二年大水害と水害記録の成立/両国橋に限定した対策マニュアルの策定/天明六年大水害における先例の利用/総合的水害対処マニュアルの策定〉/江戸水害における住民の避難行動〈優先避難者としての女性と子ども/弘化三年江戸水害の避難者名簿/避難者の分析〉以下細目略)/2 中長期的災害対策(災害復興をめぐる近世都市政策と地域社会ー寛政期における江戸深川洲崎の高潮被害/江戸の天明期連続複合災害)/3 人為的自然環境と災害(江戸水害と都市インフラ/水系と災害)/終章〈連関〉の環境史へー成果と課題

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