海辺を行き交うお触れ書き(486)

浦触の語る徳川情報網

水本 邦彦

2019年7月18日

吉川弘文館

1,980円(税込)

人文・思想・社会

江戸時代、海運・海難に関するお触書「浦触」が、全国の海辺の村や町を行き交っていた。年貢米輸送船の行方捜索や島抜け流人の追跡、瓦や材木の回漕予告、漂着した異国船の長崎への護送など、テーマは海事全般に及ぶ。国境・藩境を越えて津々浦々に届いた「浦触」を読み解き、幕府の情報ネットワークの仕組みと複合的な全国支配の実態に迫る。 浦触と出会うープロローグ/四国を巡る(大洲藩領の継ぎ送り/松山藩や小松藩領の場合/請印帳の役割)/九州へ渡る(肥前国星賀村にて/肥後国天草へ)/東海を行き交う(三河国刈谷町の庄屋留帳と多彩な浦触/瓦と材木/幕府触れ・藩触れと浦触/江戸前期の浦触/九州・四国との比較)/東北・北陸を旅する(「弘前藩庁日記」を読む/下達型から横断型へ/出羽国酒田湊の記録/越中・能登・加賀では)/山陰から山陽へ(石見国大浦湊/備前国岡山藩領)/仲間を探す(類似触れのいろいろ/伊能忠敬の測量)/幕末から明治へーエピローグ

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