境界争いと戦国諜報戦
読みなおす日本史
盛本 昌広
2021年6月19日
吉川弘文館
2,420円(税込)
人文・思想・社会
戦国大名・国衆の戦いは、支配領域の「境目」をめぐって繰り広げられた。地形・地質の特徴を踏まえ、境目の防衛戦略と築城、境目を脅かす忍び(草)の軍勢のゲリラ戦・諜報活動から、合戦の知られざる特質を見抜く。 はじめにー戦国合戦は境目から/1 地形・水系の境目をめぐる攻防(河川が分ける国の東西〈分水嶺と水系/利根川ー上野国を二分する攻防/神通川ー越中国を二分する攻防/相模川ー謙信・信玄の小田原攻め〉/陸奥国の郡境と国衆の合戦〈伊達氏と相馬氏の境目/蘆名氏の滅亡/伊達氏・相馬氏と小田原参陣/境目と福島第一原発〉/新地=「境目の城」をめぐる戦い〈多様な意味をもつ「新地」という言葉〉/国境と戦国大名の戦い〈越中と隣国との攻防戦/境目の国、越中と飛騨〉)/2 境目を挟んだ戦国諜報戦(草・乱波・透波の諜報・破壊活動〈「草」とは何か/草の情報合戦/草による城の奪取/諜報戦の担い手たち/「忍び」が果たした役割〉)/終章 地理・地質的視点から見た戦国時代像/あとがきー戦国研究の地域間格差/補論
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