徳川幕閣

武功派と官僚派の抗争

読みなおす日本史

藤野 保

2024年2月20日

吉川弘文館

2,420円(税込)

人文・思想・社会

約260年におよぶ強力かつ長期にわたった徳川幕府権力の基礎は、いかに確立していったのか。家康から家綱まで、各将軍をめぐる側近政治家の群像に光をあて、多彩な行動や権力・派閥抗争を分析し、初期幕政史を解明。 目   次 まえがき 1 武功派の時代  徳川氏と一族・譜代  三河時代の政治組織  徳川四天王の活躍  再編される家臣団  領国政治の担い手  覇権確立と武功派の衰退 2 家康・秀忠の側近政治  大御所と将軍  家康の側近グループ  幕藩体制の組織づくり  権力闘争の激化  秀忠側近の幕閣支配  「側近政治」の後退 3 老中政治の展開  家光をめぐる人々  生まれながらの将軍権力  幕閣の確立  三奉行制と地方支配  鎖国へ動く群像  武装した平和 4 官僚政治への推移  集団指導の体制  幕閣首脳の政策論争  幕政機構の確立  幕藩体制の仕上げ  “下馬将軍”の登場 参考文献 幕閣関係略年表 藤野保『徳川幕閣』を読む…高野信治

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