天皇の即位儀礼と神仏

松本 郁代

2017年7月28日

吉川弘文館

3,080円(税込)

人文・思想・社会

前近代の即位儀礼における皇位の正統性や権威は、どのように創出されたのか。儀式書や古記録・聖教・夢想の記述などを読み解き、「公の秘説」として神話や密教的解釈で語られる神仏の物語的機能を通じて即位儀礼の本質に迫る。即位灌頂での天皇と仏の結び付きや、即位式の神観念の変遷など、神仏と天皇の関係を描き、その歴史的意義を解明する。 序章 「公の秘説」としての即位儀礼/皇位と神仏(神仏の叙述〈即位式のはじまり/高御座の盧舎那仏/「かむながら」にみる神の差配/即位宣命の神と天皇/国土の統治者と仏教/天孫と盧舎那仏/脱神話化の即位宣命〉/秘儀の相伝〈大嘗祭の歴史/大嘗祭の構成/神座の神と天皇/神膳供進の儀の次第/秘伝としての神膳供進の儀〉/即位灌頂の登場〈即位灌頂の歴史的前提/即位印明の濫觴/末法における後三条天皇の即位/真言密教の伝来と金輪聖王/物語的機能における大日如来/皇帝と真言密教〉以下細目略)/秘伝の生成(夢想による即位秘印/即位印明伝授の正統性)/仏教的世界の天皇と皇位(仏教的世界観における天皇/仏教的世界観における皇位)/終章 仏教の近代化と即位儀礼の舞台

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