大坂城炎上
ついに決着、徳川・豊臣の対決
ものがたり日本歴史の事件簿
小西聖一 / 井上正治(画家)
2006年12月31日
理論社
1,320円(税込)
絵本・児童書・図鑑
織田信長のあとを引きつぎ、戦国の世を統一した秀吉は、さっそく翌年、石山本願寺のあとに巨大な城を築いた。美しい天守閣をもち、しかも難攻不落とよばれた城。政治の本拠地であり、みずからの権威の象徴でもあった。だが、いつの時代にも、永遠の権力などあり得ない。権力が存在すれば、それを越えようとする者が現れる。秀吉がこの世を去るやいなや、強力な力が、この城を大きくゆさぶりはじめたのだ!その強力な力こそ、満を持してこの時を待っていた徳川家康!城を守るのは、愛児秀頼をかかえた淀の方。そして、豊臣家再興の希望を託して、ぞくぞくと入城してくる、関ヶ原に破れたおびただしい浪人たち…。真田幸村、後藤又兵衛、塙団右衛門ら、一騎当千のつわ者も加わった。慶長十九年(一六一四年)十一月十九日、いよいよ大坂城をめぐる戦いの幕は、切って落とされた。
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