中世禅の知

末木 文美士 / 榎本 渉 / 亀山 隆彦 / 米田 真理子

2021年7月19日

臨川書店

3,190円(税込)

人文・思想・社会

豊饒な思想の源流へー中国との交渉、密教との関連、諸宗との議論といった試行の中で、中世禅の教学はどのように形作られてきたのか。 寺院・文庫調査の最前線における新資料の発見・紹介により、従来の仏教史の常識を覆し学界において注目を集めてきた『中世禅籍叢刊』のエッセンスを、平明な解説によって広く提供する。 ◎ 目次 主要関連人物一覧 序章 中世禅の形成と知の交錯・・・・・末木文美士 【 第1部 】  日中交流史の中の中世禅宗史・・・・・榎本  渉  茶将来説話から考える中世禅の見直し -研究史における百年の桎梏ー・・・・・米田真理子  禅研究の現在地 -ベルナール・フォールを中心にー・・・・・亀山 隆彦  円爾系の印信から見る禅と密・・・・・菊地 大樹 【 第2部 】 (1 中国禅から日本禅へ)  巨視的に見た中世禅の位相 ・・・・・伊吹  敦  教判から看話へ・・・・・土屋 太祐  日本禅宗における『宗鏡録』の受容 ・・・・・柳  幹康  道元の小参と法語・・・・・石井 修道 (2 純粋禅と兼修禅の新たな見方)  鎌倉時代後期における禅宗の台頭と南都北嶺・・・・・原田 正俊  鎌倉時代における兼修禅と宋朝禅の導入・・・・・舘  隆志  「兼修禅」から「純粋禅」を再考する・・・・・ダヴァン ディディエ (3 達磨宗に関する新見解)  「達磨宗」についての新見解・・・・・古瀬 珠水  新発見『禅家説』と「達磨宗」・・・・・和田有希子  達磨宗新出史料『心根決疑章』の発見・・・・・舘  隆志 (4 新たな栄西像)  茶祖としての栄西像の見直し・・・・・米田真理子  鎌倉期の太宰府における天台宗と禅宗・・・・・山村 信榮  栄西と博多 -「栄西と中世博多展」の開催を通してー・・・・・堀本 一繁 (5 禅と中世仏教)  新しい中世仏教観へ向けて・・・・・末木文美士  聖一派における「禅密」 -癡兀大慧の理解を中心にー・・・・・亀山 隆彦  中世密教の教えの中の「以心伝心」 -文観と禅密ー・・・・・ラポー ガエタン  『教月要文集』を巡って・・・・・高柳さつき (6 文庫と中世禅)  中世禅への新たな視野 -大須文庫悉皆調査とその展開ー・・・・・阿部 泰郎  大須観音ゆかりの地 -初代能信の足跡を訪ねるー・・・・・三好 俊徳  金沢文庫管理『禅門詩文集』の本態・・・・・高橋 秀栄 あとがき・・・・・亀山隆彦・榎本 渉・米田真理子

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