中世の王朝物語 享受と創造

金光 桂子

2017年6月6日

臨川書店

11,000円(税込)

人文・思想・社会

主として中世王朝物語『有明の別』『我身にたどる姫君』および物語歌撰集『風葉和歌集』に関する論考を収める。男装、一人二役や入れ替わり、同性愛、女帝など特異な趣向をもつがゆえに奇異なものとして扱われてきたこれら中世王朝物語が、いかに先行作品の影響を享受し、また独自性の創造に至ったかを丹念に読み解き、その物語の成立に迫る。趣向や表現についての緻密な分析と歴史的・思想的背景に迫る大局的な考証をあわせもつ、研究者必読の一冊。 【目 次】 はじめに 第一章 『有明の別』の〈有明の別〉--題号の意味するところーー 第二章 『有明の別』と文治・建久期和歌ーー定家ならびに九条家歌壇との関係についてーー 第三章 『有明の別』と九条家 第四章 破局を避ける物語ーー先行物語の利用から見る『我身にたどる姫君』-- 第五章 『我身にたどる姫君』女帝の人物造型ーー兜率往生を中心にーー 第六章 『我身にたどる姫君』の描く歴史 第七章 『松浦宮物語』と『我身にたどる姫君』 第八章 『我身にたどる姫君』の聖代描写の意義 第九章 『我身にたどる姫君』巻六の位置づけ 第十章 『我身にたどる姫君』巻六の後日談についてーー仏教的教誡の意義ーー 第十一章  若紫巻「ゆくへ」考ーー付・『我身にたどる姫君』冒頭歌についてーー 第十二章  中世王朝物語における物の怪ーー六条御息所を起点としてーー 第十三章 『風葉和歌集』の政教性ーー物語享受の一様相ーー 附論 『風葉和歌集』と『続古今和歌集』 第十四章 『風葉和歌集』雑部の構成について はじめに 第一章 『有明の別』の〈有明の別〉--題号の意味するところーー 第二章 『有明の別』と文治・建久期和歌ーー定家ならびに九条家歌壇との関係についてーー 第三章 『有明の別』と九条家 第四章 破局を避ける物語ーー先行物語の利用から見る『我身にたどる姫君』-- 第五章 『我身にたどる姫君』女帝の人物造型ーー兜率往生を中心にーー 第六章 『我身にたどる姫君』の描く歴史 第七章 『松浦宮物語』と『我身にたどる姫君』 第八章 『我身にたどる姫君』の聖代描写の意義 第九章 『我身にたどる姫君』巻六の位置づけ 第十章 『我身にたどる姫君』巻六の後日談についてーー仏教的教誡の意義ーー 第十一章  若紫巻「ゆくへ」考ーー付・『我身にたどる姫君』冒頭歌についてーー 第十二章  中世王朝物語における物の怪ーー六条御息所を起点としてーー 第十三章 『風葉和歌集』の政教性ーー物語享受の一様相ーー 附論 『風葉和歌集』と『続古今和歌集』 第十四章 『風葉和歌集』雑部の構成について

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