暴力のありか

中国古代軍事史の多角的検討

宮宅潔

2024年5月9日

臨川書店

5,500円(税込)

人文・思想・社会

暴力は中国史に何をもたらしたのかーー人々が受け入れ、承認し、さらには規定する暴力ー公認された暴力ー、とりわけ戦争という巨大な暴力は、中国古代の政治・経済・思想・社会を定義する強制力としていかなる機能を有したのか。軍事史研究に「軍事文化」の視点をも盛り込み、暴力により変容する社会と人間の様相を明らかにする。 序 論  宮宅 潔 第1部 暴力へのまなざし 第1章 中国古代史における暴力  チャールズ・サンフト 第2章 中国古代の正戦論と『史記』の戦争叙述:暴力正当化の基準をめぐって  金 秉駿 第3章 両漢の田猟賦と軍礼:暴力の儀礼化に関する一断章  佐藤達郎 第4章 南北朝時代の仏教と軍事:僧伝の検討  古勝隆一 コラム 唐代における動乱の発生とその暴力の源:「安史の乱」再考  森部 豊 第2部 戦時と平時のはざま 第5章 新発見の簡牘から見た秦〜前漢初期の傅籍制度の沿革  陳 偉 第6章 征服軍の撤退:里耶秦簡よりみた占領統治の展開  宮宅 潔 第7章 戦時体制から日常行政体制へ:秦漢時代の県の治安担当官吏について  孫 聞博 第8章 唐代節度使の出現原因:対外戦争の様相変化を手がかりに  李 基天 第3部 戦争の磁力 第9章 戦争と王権:『商君書』にみる「強国」「天下」と軍功爵制  佐川英治 第10章 戦争と貨幣:秦の占領統治と半両銭の流通  宮宅 潔 第11章 軍事と刑罰:秦漢時代における軍事の地位低下についての試論  鷹取 祐司   後記 / 索引

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