雷神・龍神思想と信仰

日・中言語文化の比較研究

李均洋

2001年2月28日

明石書店

6,050円(税込)

人文・思想・社会

本書では、まず甲骨文字、金石銘文にさかのぼって雷の原像を追究し、雷神の起源は神すなわち宗教の起源と同時的であることを明らかにしている。考古学上の発掘品にみられる紋様、図柄などから雷・龍像の変遷をたどり、『山海経』『淮南子』『捜神記』『楚辞』あるいは『易経』『礼記』『論衡』『文選』などの古文献を博捜して雷神の神話的性格を鮮明にし、または現存する少数民族の口承神話と雷神祭祀民俗を調査して、総合的に、古代から現代に至る中国の雷神と龍神の多様な信仰の実態を明らかにした。そのうえで、そこにかかわる日本の雷神信仰に論及。文献としてまず記紀、風土記を引き、日本各地から出土した考古学資料をもちいて中国の雷神信仰との関係を論究する。さらには祭祀や民俗芸能を援用して、日本における雷と龍の信仰を究明し、中国からの影響、文化の交流にまでふれている。日本独自に展開しているすがたも指摘されている。

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