出入国管理の社会史

戦後日本の「境界」管理

李 英美

2023年4月14日

明石書店

4,400円(税込)

人文・思想・社会

帝国崩壊後、地方の現場は「他者」を分かつ境界をどのように立ち上げてきたのか。旧植民地出身者の外国人登録、大村収容所での釈放問題、「密航者」への地域のまなざしの三点を軸に、制度と現場の乖離に着目しつつ、戦後日本の移動管理の実態を考察する。 序章 第一章 「境界」をつくるーー植民地以後の人の移動とその管理  1 外国人登録制度の形成期における身元証明と移動の管理  2 一九五〇年代初頭における外国人登録事務の現場 第二章 「境界」の現場ーー地域における外国人登録事務の展開  1 「外国人登録事務協議会」の発足  2 外国人登録における地域の独自性  3 成績優良職員の表彰 第三章 「境界」からの排除ーー朝鮮戦争前後の「密航」防止の取り組み  1 戦後期の出入国管理網と「密航」  2 一九五〇年代初頭の沿岸警備をめぐる治安実践 第四章 収容と送還のはざまーー大村収容所の釈放問題を中心に  1 対日講和条約発効後の在留権の再定位  2 大村収容所の釈放事業と保護団体  3 一九五〇年代における日韓会談中断期の人の移動問題 第五章 「境界」へのまなざしーー戦後長崎からみた大村収容所  1 戦後長崎と大村収容所  2 児童による大村収容所「慰問」の記録  3 収容所への視線ーー教室の体験から映画『日本の子どもたち』へ 終章  参考文献  註  あとがき  初出一覧  人名索引  事項索引

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