給食無償化

子どもの食格差とセーフティーネットの構築

鳫 咲子

2025年4月11日

明石書店

2,200円(税込)

人文・思想・社会

子どもの食のセーフティーネットである学校給食の無償化が進みつつあるが、すべての子どもたちへの提供にむけ、現状分析と今後への提言を行う。子どもの貧困対策、食習慣と健康の保障のため喫緊の課題に対して豊富なデータをもとに説く必読書。  図表一覧  はじめに 第1章 コロナ禍で進んだ給食無償化  1 学校の臨時休業時の昼食提供  2 就学援助制度の活用  3 コロナ禍の就学援助制度の課題  4 コロナ禍の給食無償化 第2章 子どもの間の格差の現状  1 食事の状況と学校給食の意義  2 給食費未納と公共料金の未払い  3 自治体間格差が大きい就学援助制度  4 支援の利用状況と利用しない理由 第3章 子どもの貧困対策と食支援  1 子どもの貧困対策の経緯  2 子どもの貧困対策法  3 食生活への支援  4 子どもの貧困と給食無償化 第4章 歴史から考える学校給食の意義  1 学校給食の歴史的経緯  2 学校給食法の制定と就学援助制度の発足 第5章 就学援助制度の限界ー求められる普遍化  1 就学援助に関する法・条例  2 就学援助と生活保護の関係  3 子どもの貧困対策と就学援助  4 財源と就学援助率の動向  5 申請を阻む周知の壁  6 不足する就学援助額  7 大規模災害時における就学援助 第6章 韓国の無償化から考える給食の意義ー給食・食育と環境政策、農業政策の連携  1 選別的福祉から普遍的福祉へ  2 韓国における給食無償化の現状 第7章 物価高騰と学校給食  1 民間委託等合理化施策の経緯  2 合理化の現状と課題  3 物価高騰への対応  4 なぜ給食費の値上げは難しいか 第8章 自治体で広がる給食無償化  1 就学援助の改善策としての給食無償化  2 無償化の課題ー財源問題  3 無償化された自治体では 第9章 無償化と中学校給食  1 中学校給食の現状と意義  2 デリバリー給食実施前の状況  3 学校給食の実施方式と費用  4 ランチボックス型デリバリー選択制給食の課題 第10章 広がるアウトリーチ型食支援  1 「子ども食堂」と「子ども宅食」  2 なぜアウトリーチが必要か  3 支援が届かない要因  4 食支援をきっかけに  5 「居場所カフェ」と朝食提供事業 第11章 少子化と学校給食の可能性  1 高校生への給食  2 夏休みの学童保育室への給食提供ー埼玉県越谷市の例 おわりに  1 公に対する信頼  2 地域における食のセーフティーネット  3 データの収集と公開  参考文献  索引

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