鏡の中のアメリカ

分断社会に映る日本の自画像

先崎 彰容

2020年10月28日

亜紀書房

1,760円(税込)

人文・思想・社会

本書の鏡に映っているのは、過去に膨大な書物のなかに見ていたアメリカであり、そのアメリカを通してみる日本の姿だ。 岩倉使節団の一員・久米邦武『米欧回覧実記』や、江藤淳『アメリカと私』を頼りに、サンフランシスコを歩き、アーリントン墓地を訪ね、大陸横断鉄道に乗る。 否応なく関係を迫られる大国アメリカ。 過去の日本人がどうアメリカを見、刺激を受け、自己規定をしていったのか。 過去と現在を行ったり来たりしながら、アメリカを通して日本のこれからを考える歴史エッセイ。 ーー僕らは一五〇年以上、翻弄されつづけている。 ・Tokyo, Haneda, August 19, 2019 ・旧グランドホテル前にて ・開国とはなにか ・即ち日本士人の脳は白紙の如し ・一七年ぶりの再会 ・分断社会 ・ジョージタウン大学での講義 ・講演会の日 ・Pearl Harbor, Dcember 7, 1941 ・私の保守主義観 ・カりフォルニア・ゼファー ・最後のサンフランシスコ ・あとがき

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