見えないものを探す旅

旅と能と古典

安田 登

2021年6月2日

亜紀書房

1,650円(税込)

小説・エッセイ / エンタメ・ゲーム

いつもの風景が、その姿を変える 単なる偶然、でも、それは意味ある偶然かもしれない。 世界各地へ出かけ、また漱石『夢十夜』や三島『豊饒の海』、芭蕉など文学の世界を逍遥し、死者と生者が交わる地平、場所に隠された意味を探し求める。 能楽師・安田登が時空を超える精神の旅へといざなう。 私たちには、「見えないもの」を見る力が備わっています。 「目」を使わないでものを見る力です。(まえがきより) ■ はじめに ■ 旅  ▶ 敦盛と義経  ▶ 奄美  ▶ チベットで聴いた「とうとうたらり」  ▶ 復讐の隠喩  ▶ 人待つ男  ▶ 孤独であることの勇気  ▶ ベトナムは美しい  ▶ 生命の木 ■ 夢と鬼神ーー夏目漱石と三島由紀夫  ▶ 『夢十夜』  ▶ 待ちゐたり  ▶ 太虚の鬼神ーー『豊饒の海』 ■ 神々の非在ーー古事記と松尾芭蕉  ▶ 笑う神々--能『絵馬』と『古事記』  ▶ 謡に似たる旅寝  ▶ 非在の蛙 ■ 能の中の中国  ▶ 西暦二千年の大掃除   ▶ 時を摑む  ▶ 麻雀に隠れた鶴亀  ▶ 超自然力「誠」  ▶ 神話が死んで「同」が生まれる ■ 日常の向こう側  ▶ 心のあばら屋が見えてくる  ▶ レレレのおじさんが消えた日  ▶ 掃除と大祓  ▶ 死者は永遠からやってくる ■あとがき

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