魂を統治する
私的な自己の形成
ニコラス・ローズ / 堀内進之介
2016年6月24日
以文社
5,280円(税込)
人文・思想・社会
20世紀の心理学的諸科学に代表される「ヒューマン・テクノロジー」は、戦時下の軍隊と市民、工場や職場の労働者、子どもの発達と家族関係、心理療法の流行を通じ、統治可能な「心=魂」を持つ主体を形成してきた。「心的なもの」の科学がいかに主体形成を促し、その統治に寄与してきたかを暴く、統治と心理をめぐる現代社会の分析。 (帯より抜粋) 第二版への序文 初版への序文 はじめに 第一章 戦時下の人々 1 戦争の心理学 2 士気の統治 3 心理戦の兵士たち 4 戦時下の諸集団 第二章 生産的な主体 1 労働の主体 2 満足した労働者 3 戦時下の労働者 4 仕事場の民主主義 5 経営管理の専門知 6 自己の生産 第三章 子どもと家族とまわりの世界 1 小さな市民 2 心理学者のまなざし 3 愛の絆の調整 4 精神の最大化 5 責任ある自律的な家族 第四章 私たちの自己のマネジメント 1 自由を義務づけられた人々 2 行動の再形成 3 自律のテクノロジー 4 自由の治療 あとがき 一九九九年 原注 訳者解題
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