不確実性の人類学

デリバティブ金融時代の言語の失敗

アルジュン・アパドゥライ / 中川 理 / 中空 萌

2020年5月13日

以文社

3,300円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会 / 科学・技術

国民国家の枠組みを超える、現代の金融市場を成り立たせるものとは何か。 著者である人類学者アパドゥライは、マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、エミール・デュルケームの『宗教生活の基本形態』などの資本主義研究及び儀礼研究の古典をひもときながら、現代金融市場の論理を分析する。 市場の「装置」と「エートス=不確実性の想像力」のずれに着目し、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」の可能性を探求する、人類学的考察。 序 文 第一章 約束型金融の論理 第二章 企業家の倫理と金融主義の精神 第三章 金融機械のなかの幽霊 第四章 聖なる市場 第五章 社会性、不確実性、儀礼 第六章 カリスマ的デリバティブ 第七章 分人の富 第八章 金融のグローバルな野望 第九章 契約という約束の終わり 【訳者解説】不確実性の人類学のために

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