
精神分析と文化
臨床的視座の展開
岡田暁宜 / 権成鉉
2012年6月30日
岩崎学術出版社
3,850円(税込)
人文・思想・社会
●文化を切り口に分析臨床の展開をとらえる ●臨床場面で患者と会っていると,患者の家庭の文化というものを感じることがある。一つの家庭には一つの文化があるのではないかと私は思う。その文化は大抵は父親の文化と母親の文化が混ざったものである。成長とともに,人は家庭の文化から出て,学校や地域や職場や社会という文化に属するようになる。患者はいくつもの文化的体験を経て治療者と出会う。同じように治療者にもいくつもの文化的体験があり,患者は治療者の属する治療文化の中に入ることになる。治療者の属する治療文化の中で,治療者の文化と患者の文化の交流が起こる。すると治療者と患者の二人の文化が生まれる。治療が濃密になるほど,その傾向が強いように私は思う。他の治療に比べて精神分析的治療では,治療文化の形成過程が顕著であるように思う。なぜなら治療文化を育みながら,それを扱うことが精神分析的治療文化であるからである。(「序文」より) ●目次 序文(岡田暁宜) 第1部 精神分析と文化葛藤 1.文化葛藤と病(高橋哲郎) 2.カルチュア・ショック概念の治療的応用──治療導入期における入院集団精神療法(丸岡隆之) 3.ヒステリーと物語とのつながり(近池操) 4.環境転移について(岡田暁宜) 第2部 精神分析と治療文化 5.精神分析療法の意義(奥寺崇) 6.精神分析という治療文化──精神医学的治療文化と精神分析的治療文化(権成鉉) 7.キャンパス・メンタルヘルスの治療文化(藤田長太郎) 8.精神分析的につながった個人及び集団心理療法と背景としての治療文化(手塚千惠子) 9.ある境界例女性の病院治療に関する精神分析的考察──治療文化をめぐって(岡田暁宜) あとがきにかえて──岡田暁宜先生との対話(権成鉉)
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