
使える脳の鍛え方
成功する学習の科学
ピーター・ブラウン / ヘンリー・ローディガー
2016年4月14日
NTT出版
2,640円(税込)
人文・思想・社会
最新の実証研究が解き明かす、驚くべき「記憶と学習の真実」。 「復習する」「同じ教科に集中して取り組む」「線引きを使い分ける」など、日本でも半ば通説的に正しいとされている学習方法が、実は効率が悪いことが明らかに! Amazon.comの教育・心理学部門で1位にもなった期待作。 【こんな人におススメ!】 ・現場で必要な知識・スキルを効率よく習得し、実践に生かしたいビジネスパーソン ・現役で働き続けるために技能を磨きたい方 ・実り多い指導を行い、生徒の力を最大限に引き出したい先生 ・真の実力を身につけたい受験生・大学生 1章 学びは誤解されている 本書の提言 「経験的証拠」対「理論、教訓、直観」 知識は「必要」条件だが「充分」条件ではない テストは計測手段か、学習ツールか まとめ 2章 学ぶために思い出す 「振り返る」ことは練習のひとつ テスト効果/研究室でテスト効果を確かめる 「現場」でテスト効果を確かめる テスト効果のさまざまな側面 まとめ 3章 練習を組み合わせる 集中練習の神話 間隔練習 交互練習 多様練習 判別力を身につける 複雑な技術を学びやすく 原則を幅広く応用する まとめ 4章 むずかしさを歓迎する 学習のしくみ 学習の幅を広げる──想起の手がかりを更新する 「簡単」では効果がない なぜ努力は役立つのか 「望ましい困難」を取り入れたほかの学習法 「誤りなし学習」の神話 生涯学習の一例 望ましくない困難 まとめ 5章 知っていると錯覚しない ふたつの知覚システム 錯覚と記憶歪曲 メンタルモデル 能力不足で能力不足に気づかない 判断を修正するためのツールと習慣 6章 「学び方」を越える 「やってみて」学ぶ 成功する知能 ダイナミック・テスト 構造を作る 規則学習と先例学習 まとめ 7章 能力を伸ばす 神経の可塑性 IQは変わるか 脳は鍛えられるか 成長の意識 計画的な学習 記憶のてがかり まとめ 8章 学びを定着させる 学生へのアドバイス 生涯学習者へのアドバイス 指導者へのアドバイス トレーナーへのアドバイス
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『使える脳の鍛え方』 ―たいていの人は間違った方法で勉強している。例えば「テキストの再読」や一箇所だけを重点的に勉強する「集中学習」だ。これらは短期的には成果を出せるものの、長続きしない。著者は本当に「身につく」勉強法として【想起練習】、【間隔練習】、【交互練習】など複数の学習法の有用性を主張している。 ・想起練習…自分でクイズをすること。 ・間隔練習…同じ教材を一定の時間をあけて複数回学ぶこと。 ・交互練習…一度に2種類以上勉強し、かわるがわる解くこと。 この他にも多様練習や生成練習などの学習法があり、これらの練習をベースに「省察」や他者からの「フィードバック」などを組み合わせることで本当の学びが身につく。 ―また、これらの練習を行う問題の難易度は「望ましい困難」であるとより効果的だ。これは一定の努力を要すれば克服できるような難易度であり、難しすぎるのは「望ましい困難」とは言えない。こうしたほどほどの問題を克服することで学習者はより高次の思考を行える。 ―著者は一貫して知識が短期的なものではなく、「身につく」ということに主眼を置いて解説している。これらは一見すると直感に反するようで、短期間で効果が出るような小手先のテクニックではないが、結果が出なくても継続することで長期的な効果を発揮する。
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成長志向
正しい学習の仕方
勉強に関する思い込みが正される。 記憶を定着させるためにやるべき事などが科学的根拠をもって解説されている。 ページ数が多く読み応えがあるが、内容が充実している良書。
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