春の仇敵
八丁堀夫婦ごよみ
ハルキ文庫
早見俊
2014年3月31日
角川春樹事務所
847円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
梅吉の元に下っ引き志願の若者・新蔵がやって来た。父親の死に疑念を抱き、真実を明らかにしたいと語る熱意に卯一郎は打たれ、梅吉に雇ってみることを勧める。しかしその死には、今様の幡随院を標榜し、勢力を伸ばしている侠客・矢田五郎が関わっていた(「下っ引志願」)。臨時廻り同心・峰岸悦三郎の杜撰な探索を、卯一郎が暴いたことで、二人の対立は深まる。筆頭同心の菊島は峰岸を解任しようと、卯一郎に内偵を命じる。やがて矢田と繋がる峰岸の悪行が明らかになり、菊島は立ち上がるのだが…(「漆黒の企み」)。筆頭同心を目前にした卯一郎と矢田との戦いが予感される、いよいよ佳境の大人気シリーズ第九弾。
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