吉野太平記(上)
ハルキ文庫
武内涼
2015年12月31日
角川春樹事務所
748円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
禁闕の変(一四四三年)で、後南朝に三種の神器の勾玉が奪われて十四年。「自天王」を帝と奉ずる吉野方は、謀将・楠木不雪の下、鎌倉公方の叛逆を足がかりに、足利義政と北朝への反攻を開始した。一方、日野家の賢妹・幸子は、姉・富子の不幸な結婚と権力拡大に血道を上げる兄・勝光に言い知れぬ不安を覚えていたー。迫る大乱を防ぐため、古より忍を遣ってきた隠密伝奏・近衛関白と一休禅師が遂に立つ。父の死で天皇の忍軍「村雲党」の頭へ帰参した村雲兵庫は、隠密伝奏の命を受け、吉野の和平派との接触と神器奪還のため、日野幸子らと共に、決死の潜入を試みる!室町伝奇巨編全二巻、刊行!!
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あまり書かれていない、後南朝滅亡の時代を描く作品
後醍醐天皇の大覚寺統が持明院統の北朝の勢力に押されて滅亡に向かう流れを、戦いの場面を通じて描く作品。どちらが正しいかはもはや分からないが、それぞれの思いが決して和解することなく、多くの人が犠牲になっているのは現代社会と同じ構図か。 自天王が実は女性であり、日野幸子と思いを通じさせるという設定をはじめ、主要人物の恋心もちりばめられるなど、感情移入してしまう魅力的なストーリーに仕上がっている。面白かった。
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