あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇
時代小説文庫
高田郁
2020年2月15日
角川春樹事務所
660円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
遠目には無地、近づけば小さな紋様が浮かび上がる「小紋染め」。裃に用いられ、武士のものとされてきた小紋染めを、何とかして町人のものにしたいーそう願い、幸たちは町人向けの小紋染めを手掛けるようになった。思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、五鈴屋は順調に商いを育てていく。だが「禍福は糾える縄の如し」、思いがけない禍が江戸の街を、そして幸たちを襲う。足掛け三年の「女名前」の猶予期限が迫る中、五鈴屋の主従は、この難局をどう乗り越えるのか。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!
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(無題)
年に2冊の刊行、前作を読んだのが半年前では、ストーリーを思い出すのにも骨が折れる。 五鈴屋江戸店出店から3年目。江戸の水にもなれ、江戸っ子の好みに合った呉服の創出に心血を注ぐ五鈴屋主従であった。大阪が商人の街であったのに対し江戸は武士、職人の街であった。当然好みや生活習慣も大きく違っていた。幸が目をつけたのが「小紋」であった。元々は武士の裃に用いられてきた小紋染めを町人の街着にしようとの試みであった。生活用品など身近にある物を細かい模様にした小紋は、遠目には無地、近寄ってみれば、模様が浮かび上がる趣向である。地味で粋な小紋は江戸の人々に圧倒的な支持が得られたのだった。 ところで、三兄弟に嫁ぐという幸の生き様は、如何に「家」の為、商売上必要とは言え、前代未聞の出来事であり、誰もが度肝を抜かれる行為であった。その幸を密かに思い続ける人がいたなんて。またまた奇想天外な展開が予想される。
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