
ニューロダイバーシティの教科書
多様性尊重社会へのキーワード
村中直人
2020年12月11日
金子書房
1,980円(税込)
人文・思想・社会
neuro(「脳・神経」)、そしてdiversity(「多様性」)。 この2つの言葉から生まれたneurodiversity(ニューロダイバーシティ)は、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、社会運動を指す言葉です。 自閉症スペクトラム障害をはじめ発達障害と呼ばれる現象を、能力の欠如や優劣とは異なる視点、意味で捉えなおすための言葉であり、そしてさらには「すべての人の脳や神経の在り方」がその対象となる裾野の広さを持った言葉でもあります。 本書は発達障害に関わる支援者や教育者はもちろん、当事者やそのご家族、そして「多様性尊重社会の実現」に関心を持っているすべての方に「ニューロダイバーシティ」という人間理解の新たな視点をお届けする入門書となっています。 はじめに 第1部 ニューロダイバーシティとは何か? 第1章 ニューロダイバーシティという言葉の基礎知識 第2章 ニューロダイバーシティに関する議論,批判 第2部 ニューロダイバーシティ視点の人間理解 第3章 脳・神経の仕組みが異なるということの臨床的理解 第4章 脳・神経の違いが生む異なる体験と文化 第3部 ニューロダイバーシティの諸側面 第5章 『教育』×『ニューロダイバーシティ』 第6章 『働く』×『ニューロダイバーシティ』 第7章 『家族』×『ニューロダイバーシティ』 おわりに 対人支援者,教育者がニューロダイバーシティを学ぶ意味 あとがき
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ニューロ(脳神経)のダイバーシティ(多様性)という考え方が知れる良本
ASDスペクトラムやカサンドラ症候群を調べる中で見つけた本。 他人とうまく話が通じない、あの人が何考えてるかわからないというときに、そもそもニューロレベルで異なる認知方法や考え方があるのだという話をわかりやすくまとめてくれている。特に専門知識がなくてもすぐ読めて、オススメ。 著者はいわゆる普通の人を"神経学的多数派"と呼び(もちろん現実にすべてにおいて普通の多数派などは存在しないという注釈あり)、ニューロマイノリティ者との比較を例に出している。 わかりやすいところでいうと緑色の光を"青信号"と呼ぶ日本人多数派の色彩的認知があるのは有名。 たとえば蛍光灯の光を、多数派はなんの変哲もない電灯に見えるが、ある少数派には点滅して不快に見えたりする。ほかはたとえば映画のクライマックスシーン、多数派は登場人物の目や表情に注目するが、自閉症スペクトラム傾向のあるグループは隣のヒロインの幾何学的に揺れる金髪に注意を向ける、などなど。 そうした、多数派にとってはこれが当たり前だろう->こう捉えないやつらはおかしい、障害がある、仕事ができないというようなことの積み重ねから、コミュニケーションの齟齬や誤解、差別につながっていく。もちろん社会的立場が高いマイノリティ社長とかからマジョリティへの逆の動きも有り得そう。 あくまで入門書らしいが、そもそもニューロダイバーシティそのものがそこまで知られてなさそうなので、著者の言うように今後普及していけば嬉しい。
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