心的外傷の臨床(オンデマンド版)

臨床心理学大系 第17巻

河合隼雄 / 空井健三 / 山中康裕

2021年6月30日

金子書房

8,800円(税込)

医学・薬学・看護学・歯科学

目次より 第1章 総論:心的外傷の臨床   山中康裕 1節 DSM-4におけるPTSDの診断基準 2節 本書の構成と各章の特徴 3節 「基本的関係性原基」の成立と時代状況 4節 クライエントの人間性を尊重する態度 第2章 心的外傷理論の批判的検討   河合俊雄 1節 心的外傷理論の流行 2節 心的外傷とフロイト 3節 心的外傷理論の復活の根拠 4節 心的外傷理論の問題 5節 治療における心的外傷 6節 心的現実論の問題 7節 心理学的差異へ 第3章 摂食障害と心的外傷   山口素子 1節 摂食障害の一因としての心的外傷 2節 身体との関係 3節 成熟嫌悪説,成熟拒否説 4節 女性としての成熟嫌悪説,女性化の拒否 第4章 抑うつと心的外傷   成田善弘 1節 心的外傷の概念 2節 外傷の症候 3節 外傷性障害としての境界例 4節 うつ病についての理論と外傷説 第5章 アルコール・薬物依存と心的外傷   三和啓二 1節 喪失体験とアルコール・薬物依存 2節 ふつうに飲食している親からもさまざまな問題が生じる 3節 アルコール・薬物理論といじめ 4節 母親の愛へのこだわり,アルコール・薬物依存の世界をさまよう人々 5節 生存者としてのACが担うやくわり 第6章 多重人格(解離性同一障害)と幼児虐待   一丸藤太郎 1節 多重人格(解離性同一障害)の診断基準 2節 多重人格の臨床像の特徴 3節 多重人格の診断と発症率について 4節 外傷性精神障害としての多重人格 5節 「古典的多重人格」と「現代的多重人格」 第7章 境界例と心的外傷   伊藤良子 1節 境界例について 2節 「境界性人格障害」という疾患単位について 3節 「境界性人格障害」という疾患単位がもつ危険性 4節 「境界性人格障害」と「心的外傷」の関連性に関する研究 5節 フロイトの「心的外傷」と「事後性」 6節 境界例治療の2つの観点 7節 境界例の心理治療に向けて 第8章 震災による心的外傷   森 茂起 1節 震災による心的影響 2節 臨床心理学的活動の一般的性格 3節 援助活動お3段階 4節 技法 5背 震災における援助者 第9章 宗教集団に拘禁された子供の心的外傷   空井健三 1節 子どもたちのオウム教団内生活 2節 児童相談所における行動の変化 3節 子どもに特徴的な心的外傷について 第10章 犯罪被害者のこころの癒し   岡田幸之 1節 犯罪被害者のこころの癒しの基本原則ー有力化 2節 回復の過程 3節 治療者の立場と精神健康 第101章 性犯罪被害者の心的外傷   大山みち子 第102章 乳幼児虐待とその心理的ケア   棚瀬一代 第103章 喪の箱庭表現   安島智子 第104章 心的外傷の癒しの彼岸   河合隼雄

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