自閉症と心の発達

「心の理論」を越えて

R.ピーター・ホブソン / 木下孝司(発達心理学)

2000年11月30日

学苑社

5,720円(税込)

医学・薬学・看護学・歯科学

「心の理論」仮説に異議あり!自閉症の基本障害をめぐって、「心の理論」仮説が台頭し、我が国でも注目を浴びているが、本書の著者は、反「心の理論」派の代表的論客として知られている。著者は、発達精神病理学の立場から、通常発達からの逸脱として自閉症をとらえ、とりわけ対人関係における相互作用のつまづきを重視する。さらに、マルチン・ブーバーやウィトゲンシュタイン等の著作に触れることにより、“他者理解”をめぐる哲学的問題をも俎上に載せ、発達には、“我一汝”(対人関係)と“我一それ”(対物関係)という異質な関係性に基づいた二つの異なった道筋があると指摘する。人間発達の根本問題にまで迫り、従来の発達論の見直しという気宇壮大なテーマに挑んだ力作である。

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