転換するグリーン・ツーリズム

広域連携と自立をめざして

青木 辰司

2010年5月10日

学芸出版社

1,870円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 科学・技術

農家民宿・レストラン、体験・滞在型学習など多様な展開を見せる日本のグリーン・ツーリズムは、単なる農村観光に留まらず、農山村地域の振興策としても注目されている。地域の実践者による主体的な活動が広まる今、持続的な展開に向け求められていることは何か。互いに心豊かになる都市農村交流の実践手法と支援体制を探る。 序 今、改めてグリーン・ツーリズムを問う! その理念と政策課題 1 観光政策の転換と「ニューツーリズム」 2 農政の転換とグリーン・ツーリズム 3 日本型グリーン・ツーリズムの課題 4 ニューツーリズム政策に求められるもの 第1部 転換期を迎えた日本型グリーン・ツーリズム 第1章 行政主導から住民主導への展開ー岩手県遠野市の事例 1 遠野市の概要と産業構造 2 遠野市におけるまちづくり政策の展開 3 構造改革特区と遠野市の新しい都市農村交流戦略 4 東北ツーリズム大学の設立と運営主体 5 集落立地型グリーン・ツーリズムへの展開 6 集落立地型から集落連携型グリーン・ツーリズムへ 第2章 広域連携を目指した取組と課題 1 持続可能な実践への課題 2 若い感性が提案する連携のかたちー福島県会津若松地方 3 女性のリーダーシップが地域を動かすー熊本県人吉球磨地域 4 日本型グリーン・ツーリズム展開の前提条件 第3章 重層的なネットワーキング形成に向けて 1 点から線・面へー全国グリーン・ツーリズムネットワーク大会の意義 2 多元的連携による地域の活性化ー鳴子の米プロジェクト 3 重層的な支援体制の確立と行政の役割 第2部 セカンドステージの新たな展開に向けて 第4章 日本型グリーン・ツーリズムの多様な展開ー量的拡大から質的向上・充実へ 1 日本型グリーン・ツーリズムの類型 2 社会的自己実現型グリーン・ツーリズムー農家民宿、農村民泊、農家レストラン 3 労働貢献型グリーン・ツーリズムーワーキングホリデー 4 学習型グリーン・ツーリズムーラーニングバケーション(ツーリズム大学) 5 教育体験型グリーン・ツーリズムー教育体験旅行、修学旅行 6 資源活用型グリーン・ツーリズムー滞在型市民農園、ホテル・学校施設、空き家・古民家活用 7 人間福祉型グリーン・ツーリズムー癒し、ヘルスツーリズム 第5章 命と心を育む体験交流活動ー子ども農山漁村交流プロジェクト 1 学びの場としての農山漁村 2 期待される効果と課題 3 今後の普及・展開に向けた課題 第6章 持続可能な実践に向けて 1 体験型グリーン・ツーリズムの意義と課題 2 ビジネス展開に向けた質の確保 3 品質評価支援システムの確立 4 継続的情報発信体制の確立 5 持続可能な交流活動展開に向けた人材活用 第7章 日本型グリーン・ツーリズムの課題と展望 1 滞在型グリーン・ツーリズムへ向けた課題ー地域ストック資源の活用 2 英国に学ぶツーリズムの実践理念ー「公共性」の新たな意味 3 女性起業の意義と可能性 4 「協発型歓交」を目指して

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