空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密

和田 欣也 / 中川 寛子

2021年1月27日

学芸出版社

2,200円(税込)

科学・技術

築百年以上の古民家が数多く残る大阪市城東区蒲生4丁目、通称「がもよん」。ここ10余年で30軒超が次々と再生され、空き家活用の先進地として注目を集めてきた。適度な耐震改修、有望な店舗の誘致、飲食業態による収益確保、地主との協働、競合せず共存できる関係づくりなど、皆が稼げるまちの仕組みを仕掛け人が明かす。 第一章 十余年で三十余軒が出店、撤退ゼロ。蒲生四丁目で何が起きているのか 蒲生四丁目というまち 誰が蒲生四丁目を変えたのか コラム「がもよんを語る」1田中創大氏「任せたら口は出さない、結果を見ても叱らない」 コラム「がもよんを語る」2納島輝久氏「責任感と当事者意識ががもよんを面白くしてきた」 第二章 空き家再生を稼ぐビジネスにする「がもよんモデル」とは? 外から見た「がもよんモデル」の独自性 地域内のネットワークを作る 自ら責任を背負う 「がもよんモデル」の特徴1 質の高い飲食を核にした稼げるまちづくり 「がもよんモデル」の特徴2 飲食店を含むまち全体を巻き込んだマネジメント 「がもよんモデル」の特徴3 耐震改修から始まる空き家再生スキーム コラム「がもよんを語る」3久田一男氏「行政の均質なまちづくりとは一味違う『和田ワンダーランド』」 第三章 真似て稼げ。「がもよんモデル」を徹底解説! まちのスケールを見定める 〜歩き回れるエリアを集中的に〜 空き家を見極める 〜耐震改修から始めるスキームづくり〜 大家を口説く 〜周到な準備でお金の話も曖昧にしない〜 まちに必要な店子を選ぶ 〜飲食中心で確実に稼げるまちに〜 事業リソースをシェアする 〜ノウハウを共有しみんなで儲かる仕組みに〜 仲介役の収益源を確保する 〜もちろん、つなぎ役も儲かる仕組みに〜 自前の事業にこだわる 〜行政とはつかず離れず、補助金は受け取らない〜 存在をアピールする 〜定期的に地域を巻き込み、仲間を増やす〜 コラム「がもよんを語る」4草薙匠氏「がもよんドリームが意欲を刺激する」 第四章 これからの「がもよん」が目指すこと 「がもよん」のコロナ対応 自分の店を持ちたい人を応援するまちへ まちの暮らしと結び付けた拠点づくり 川を越える「がもよん」拡大計画 「がもよんモデル」を大阪に、日本中に コラム「がもよんを語る」5スギタグループ代表取締役「地元の人間にはできないことがある」 対談 大島芳彦×和田欣也「定石と違うから「がもよん」は面白い」

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