1989 上

ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争

メアリー・エリス・サロッティ / 奥田 博子

2020年3月6日

慶應義塾大学出版会

2,750円(税込)

人文・思想・社会

その壁を突き破れ! ベルリンの壁はなぜ崩壊したのかーー 崩壊の危機にあるソ連の再興を図るゴルバチョフと ドイツ再統一を目論むコール。 いま、冷戦後の新生ヨーロッパをめぐる戦いの火蓋が切られる! 1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。 なぜ、崩壊したのかーー。 誰もが予想だにしない事態に立ちすくむなか、 この好機を逃すまいと、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、 東西ドイツの統一に向けて動き始める。 だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るため、 「ヨーロッパの共通の家」という壮大な構想を打ち出したゴルバチョフ、 米ソに代わる第三極としてのヨーロッパの拡大を企むミッテラン、 NATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていたーー。 ベルリンの壁崩壊の激動の一日と、 崩壊後の歴史のダイナミズムをリアルに描き出す力作。 はじめに 序 章 東西冷戦後のヨーロッパを創造するーー 一九八九年と秩序の構築 第1章 一九八九年の夏から秋に、何が変わったのか?  天安門事件は通用せず/ アメリカは介入せず/ 現状に納得せず/   東ドイツ市民に自信がよみがえる/ テレビが現実を変える/ おわり  に 第2章 戦勝四ヶ国の復権か連邦国家の再生か  一一月九日の夜に/ 次に一体、何が起きるのか?/ (占領?)四ヶ  国/ 飴、果物、そしてセックス/ ポルトゥガロフの後押し/ 過去  の亡霊がよみがえる/ 復元モデルと再生モデルは破綻する/ おわり  に 第3章 一九九〇年に生まれた壮大なヴィジョン  円卓会議/ 反革命?/ 危うくテロの局面に陥りそうになった結果/  賠償金とNATOをめぐる論争の抬頭/ 「NATOの管轄権は東方へ一イ  ンチたりとも動くことはないであろう」/ 所有多元主義/ おわりに 原註(はじめに〜第3章)

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