子どものこころに寄り添う営み

村瀬 嘉代子

2019年10月5日

慶應義塾大学出版会

2,970円(税込)

人文・思想・社会

子どもは、純粋に他者を思う大人との出会いを切望している 日常生活を通した子どもとのかかわりの数々のエピソード。 そこには対人援助職者に限らず、育児にかかわる者が見落としがちな「眼差し」がある。 そして、「養育」の本質が、子どもを育むという営みに通底することに気づくだろう。 ▼子どもとかかわる臨床家や対人援助職の真髄を伝えるエッセイ集。 ▼臨床家以外からも強い支持を受ける村瀬嘉代子ワールドが広がる。 虐待、不登校、発達障害、うつ病ー。様々な問題を抱える子どもとの関わりのなかで、問題行動の背後に潜む心情にどう辿りつき、そのもつれた思いをいかに解いていくのか。 稀代の臨床家が、子どものこころの治癒・成長をめざす全ての人に、その真髄を伝えるエッセイ集。 ◎「連載・瞬息のきらめき」(『教育と医学』2006年7月号〜2008年6月号)も収録。 第一章 子どもの育ちを支える  さまざまな人に支えられる子どもの育ち  「呼び名」をめぐって  成長変容の密かな願い  見守る眼差し  徳之島の子どもたちに出会って  自分の図書館カードを持つ赤ちゃん  「本物」に出会う  食を通して伝えられるもの 第二章 子どものこころを支える  子どもの不安  こころの“しなやかさ”と“勁さ”  マニュアルやプログラムを活かす  クライエントと向き合う基本の関係  受け継がれるものと変容するもの  書くこと・話すこと  紆余曲折の道が実りへと至るためにーー養育過程の振り返りとよき展開  を求める  子どもにとっての別れの悲しみを支える  人の真価とはーー高齢者施設でのこと  想像力のちからーー相互似顔絵法を創案して  自律、その人らしく生きる 第三章 施設で出会った子どもたち  こころに届く言葉と行為  かけがえのない小さな宇宙、あそびごころ  似て非なるもの  自然を感じ取る暮らし  ゆったりと機敏にーー高橋田鶴子先生を偲んで  出立それぞれ  ある日韓交流  それぞれの春  時間感覚と将来の展望 第四章 「養育」から、すべての子どもの「育ち」を考える  もの、こと、人との関係性の中に立ち現れる感性  自分や世界を信じること、親を受けとめること  養育を担う人  施設と社会性  心理的支援の理論と技法について 第五章 講座:子どものこころの治癒と成長  講座1:生きる糧の基盤をつくる  講座2:子どもの心理的再生を支える  講座3:子どもの存在の根幹に纏わる事実を分かち合う  講座4:「生活」を基本におく専門的支援とは  おわりに    初出一覧

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