記憶の居場所(ときのすみか)

エコノミストがみた日常

矢嶋 康次

2021年10月8日

慶應義塾大学出版会

1,980円(税込)

迂回しながらひと筋を貫く 新潟から上京、理系大学で材料工学を学び、素材メーカーで人工骨の開発に携わるはずが、何の因果か非理系の保険会社に入社。 平成の「失われた30年」の激流を逡巡迂回しながら渡りきり、節目で怜悧なコメントを発進しつづけてきた人気エコノミストが“フツーのオジサン”目線で捉えたこの国の変容を、自らの歩みとともに綴る痛快経済エッセイ! ▼一流エコノミストは、日頃どんな視点でものを見ているのか? ▼著者の人生の中で大きな転機となった「1997年」を軸に、「一本道を歩んできた」と思えた新潟時代と「エコノミストとしての立ち位置の確立」を模索した平成期という二つのステージを顧みながら、軽妙なタッチで描写する随想集。 ▼公人の矜持と私人の葛藤がほどよくミックスされた、共感度抜群の51話。 いまや朝夕の経済ニュースに常連コメンテーターとして引っ張りダコの著者にも、日常の中であれこれと思い悩むことは多い。 一見便利そうだが実はいろいろと使い勝手が悪いこの国のシステムを嘆いた「子育て支援の『ちょっとピンぼけ』」、コンビニのレジ袋で七転八倒する「わかっちゃいるけどやめられない」、経済を専門に学んできたほかのエコノミストと伍するために取った 「『書かない殿下』の逆張り戦略」など、思わず笑みがこぼれる珠玉のストーリー満載。

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