
海軍兵学校岩国分校物語
最後の兵学校生徒が綴る生徒館生活記
菅原完
2015年10月31日
潮書房光人新社
2,090円(税込)
人文・思想・社会
太平洋戦争中盤、大量の海軍士官養成の必要から海軍兵学校は江田島の本校に加え岩国、大原に分校を開校、終戦時には75期生から最後の77期生まで、3校で1万名を超える海軍士官の卵が学んでいた。入校式で吊る憧れの短剣は輸送途中に空襲で焼失、借り物で済まし、純白の夏制服は緑色に染められ、酒保・甘味品もなし。しかし、戦時下にあって、終戦まで英語の授業が行なわれ、普通学が重視されたというー「岩国分校」で学んだ元77期生の著者が、各種の資料、多くの同期生の証言などを得て初めて詳細にまとめた知られざる分校の記録。
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