もう登らない山

串田孫一

1990年12月1日

恒文社

2,989円(税込)

小説・エッセイ

日々の思索の折々に山に吹く風を想い、岩稜にこだまする山靴の歌を聴く著者の想念の翼は、頂稜を駆け登り、這松の尾根をかすめ飛び、霧につつまれた樹林帯を抜け、湿原のほとりに眠るー。登らない山だからこそ、自然の真の姿が見えることがある。声高に駆がしく叫ぶのではない、静かに低く響く声の中にこそ、人間と自然の調和を願い、山を愛する人の確かな想いが秘められているに違いない。本書には、いつまでも心豊かに、精神面でも収穫の多い山登りを愉しんで欲しいと願う著者の、そうした素朴な想いが溢れ、本書を手にする人の山の道を明るく照射する。

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