ポスト形而上学的思考としてのヘーゲル哲学

ヘーゲルの形而上学批判

硲 智樹

2024年8月19日

晃洋書房

3,960円(税込)

人文・思想・社会

脱神話化されるヘーゲル哲学 フレーゲ、ラッセル、ヴィトゲンシュタイン、クワイン、セラーズ、ローティ、デイヴィドソン、ブランダム、マクダウェル……。二十世紀以後の分析哲学の展開を丁寧に整理し、分析哲学とヘーゲル論理学を架橋しながら「存在ー神ー学者=形而上学者ヘーゲル」という神話の解体へ向かう。ヘーゲル哲学のアクチュアリティを剔出する画期的論考。 凡  例 序 章 本研究の問い      ──ヘーゲル哲学の脱神話化のために──   第1節 ヘーゲル研究の状況   第2節 本研究の位置づけとそのアプローチ   第3節 本書の構成 第1部 ヘーゲル論理学の意味論的解釈  第1章 ヘーゲルと分析哲学   第1節 分析哲学のヘーゲル主義批判   第2節 (ポストー)分析哲学のヘーゲル主義的転回   第3節 分析哲学とヘーゲル哲学の邂逅  第2章 ヘーゲルの形而上学批判      ──形而上学から論理学へ──   第1節 ヘーゲル哲学と形而上学の終焉   第2節 ヘーゲルの形而上学批判   第3節 「本来の形而上学」としての論理学  第3章 ヘーゲル論理学の意味論的解釈   第1節 ヘーゲルと言語の問題   第2節 ヘーゲル論理学の意味論的解釈       ──ヘーゲルのプラグマティックな全体論的意味論──   第3節 反形而上学としてのヘーゲル哲学  第4章 ヘーゲルのプラグマティックな概念的実在論      ──形而上学的実在論と構成主義のあいだ──   第1節 哲学の課題   第2節 ヘーゲルのプラグマティックな弱い概念的実在論   第3節 ヘーゲルと後期ヴィトゲンシュタイン 第2部 精神の規範性  第5章 自己意識と承認   第1節 認識論的自我中心主義のアポリア   第2節 自己意識と承認       ──ヘーゲルによる自己意識の相互主観的把握──   第3節 解釈主義・自然主義・プラグマティズム  第6章 道徳性の人倫への止揚      ──ヴィトゲンシュタインにおける規則に従うことの観点から──   第1節 規則に従うことについてのブランダムの議論   第2節 道徳性に対するヘーゲルの批判   第3節 ヘーゲルにおける道徳性の人倫への止揚       ──「それゆえ、『規則に従うこと』は実践である」──  第7章 精神の教養形成における訓育の意義   第1節 精神と教養形成   第2節 教養形成における訓育の意義       ──記憶・労働・教育──   第3節 精神の機械制  第8章 ヘーゲル行為論のアクチュアリティ       ──自律的行為者性とその条件──   第1節 現代行為論における行為者性理論   第2節 ヘーゲルのプラグマティックな行為者性理論   第3節 ヘーゲルにおける発展の論理とプラグマティックな合理性 結 び 「思考の思考」としての哲学       ──メタ形而上学としてのヘーゲル哲学── 初出一覧 あとがき 参照文献 人名索引

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