心理療法・その基礎なるもの

混迷から抜け出すための有効要因

スコット・D.ミラー / バリー・L.ダンカン

2000年7月31日

金剛出版

3,520円(税込)

人文・思想・社会

心理療法アプローチは劇的に増え、さまざまなモデルや方法論がセラピーの本質とそのプロセスを語るために特有の言語を使用している。その結果、聖書に描かれるバベルの神話のように治療学派間での混迷は深まり、クライエントと共有されるべき言語も忘れ去られている。本書はこうした現状を超えるために、心理療法の根底に流れる『基礎なる』有効要因を明らかにし、その実践方法を説いた刺激的な臨床実践書である。治療モデルの相違点ではなく、類似点に注目し、フロイト、ロジャース、エリクソン、バリントなどの古典的文献と、ランバート、オリンスキーらをはじめとする最新の臨床研究、そしてクライエントが回復していく過程とを重ね合わせることで、各セラピーに共通する本当の有効要因に迫る。それは、単なる統合アプローチでも、新奇なアプローチでもない、心理療法全域に普遍なものである。ここから導き出された実践方法は「クライエントはいつ治っているか」「セラピーはどう効いているか」「セラピストはいかにふるまえばいいのか」といった具体的な知識であり、流派の枠を越えた、クライエントに向き合う本来のセラピーを現実化するものである。

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