構成主義的心理療法ハンドブック

マイケル・F.ホイト / 児島達美

2006年9月30日

金剛出版

6,160円(税込)

人文・思想・社会

普遍的な客観性、合理性、道徳性といった近代主義的認識に疑問を投げかける新しい心理療法が、さまざまな形で発展してきている。それらに通底するのが、人間の心理的現実は社会的に構成されたものであるとする構成主義の考え方である。いわゆるポストモダンといわれるこれらのアプローチは、セラピストとクライエントの関係性を重視し、治療的対話に注目した、平等で個別的な臨床実践を特徴とする。個々の臨床課題やセラピストのスタイルによって、具体的な技法や重点の置き方は千差万別だが、本書では、社会構成主義療法、共同言語システムアプローチ、ナラティヴセラピーをはじめとして、構成主義的心理療法の傘の下に集うブリーフセラピー、家族療法、再決断療法、エリクソン派などの世界的に著名な臨床家が、それぞれの理論や技法を構成主義という視点を通して論じている。また、本書の中でそれぞれの立場の違いや共通点を論じつつ、事例に基づいてその多彩な実践のありようを精緻に描き出しており、各流派の異同を明確に把握し、実践に応用するためのガイドブックとなっている。

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