
学校コミュニティへの緊急支援の手引き(第3版)
福岡県臨床心理士会 / 窪田 由紀
2020年12月11日
金剛出版
4,180円(税込)
人文・思想・社会
災害,事件・事故への遭遇によって危機状態に陥った学校への支援は,1995年に阪神・淡路大震災が生じ,その後も神戸連続児童殺傷事件,伏見小学校殺害事件など学校を現場として子どもが犠牲になる事案が続いたことから,注目されるようになった。 本書は2005年に『学校コミュニティへの緊急支援の手引き』に続き,その後の社会の変化やその間蓄積してきた支援実績,研究成果を基に改訂を加えた2017年の『学校コミュニティへの緊急支援の手引き 第2版』に,感染症の世界的大流行という危機について,現在進行形ながらその特性と支援の実際について可能な範囲で加筆するとともに,スクールカウンセラーの担い手の多様化を踏まえた修正を行った第3版である。 第1章では,「学校コミュニティの危機」について危機理論など古典的な文献も参照しつつ記載し,その契機となる具体的な出来事の中に,感染症の世界的大流行という危機について加筆。第2章では,「緊急支援とは何か」について,予防プログラムとしての緊急支援の意味をより明確にするとともに,インターネット社会における緊急支援についても触れ,第3章では,学校コミュニティへの緊急支援の実際を事例を通して具体的に提示。第2版で学校管理外の事故,教師の自死,対教師暴力の事例が加わり,初版の生徒の自死,犯罪被害死,学校管理下の事故,教師の不祥事の発覚の事例と併せて性質の異なる7つの事案に,新型コロナウイルスの大流行に際してこれまでに展開されてきた支援について可能な範囲で記載。 第4章「教師と緊急支援」は,編者らの研究チームが実施した調査の結果に基づく論考,第5章では,教師のメンタルヘルスとフォローアップの結果に加えて,さまざまな機会に実施し改変してきた支援者養成研修プログラムとその効果について,実証データを示しながら検討を加えている。第6章では,研修会や講演会で繰り返し出される疑問点や,時代の流れの中で新たに加わってきた問いに具体的に回答するよう努め,新型コロナウイルス感染拡大に関するQ&Aを加えた。 付録として,初版,第2版に続き,配布資料やアンケート等については,緊急事態に直ちに活用できるようにダウンロード可能な形で提供した。学校危機への対応を可能にする手引きとして,広く教育関係者にとって必携の一冊。 序論 取り組みの経緯 ーー緊急支援の手引きができるまで 第1章 学校コミュニティの危機 第2章 緊急支援とは 第3章 実践報告 1.中学校での生徒の自殺後の支援 2.校外学習中に事故を体験した学校への緊急支援(学校管理下ので事故) 3.児童の水難事故後の支援 4.教師の不祥事発覚後の支援 5.教師の自殺後の学校への支援 6.事件被害(殺害)児童が生じた学校への支援 7.対教師暴力発生後の支援 8.新型コロナウイルスの世界的大流行に対する支援 第4章 教師と緊急支援 第5章 支援者のための研修とフォローアップ ーー備えあれば憂いは? 第6章 緊急支援Q&A 付録 学校における緊急支援の手引き(改訂2版)
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