
わたしで最後にして
ナチスの障害者虐殺と優生思想
藤井 克徳
2018年9月5日
合同出版
1,650円(税込)
美容・暮らし・健康・料理
「こんな死に方、わたしで最後にして」というガス室からのうめきは、今を生きる私たちへの真摯なメッセージです。ナチスは、「T4作戦」というかたちで、大量の障害者を虐殺しました。 その根幹にある優生思想は、「理想の社会は、優秀な人だけが残り、弱い人は消えてもらいましょう」という考え方です。これは、けっして過去の話だけではありません。私たちの日本社会にも深く潜み、「障害者差別」や「ヘイトクライム」の姿で、いまもときどき頭をもたげるのです。 史実をたどりながら、人間の価値とは何か、多様な人が暮らす社会はどうあるべきかを、探っていきたいと思います。 第1章 オットー・ヴァイトとの出会い 第2章 殺された障害者は20万人あまり 第3章 優生思想は多くの国々で、 そして日本でもはびこった 第4章 優生思想に対峙する 障害者権利条約 第5章 やまゆり園事件と障害のある人の今 第6章 私たちにできること
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